第89回北海道大家塾は、11月30日(土)に札幌駅最寄りの北農健保会館に会場を設け、会場セミナーに74名、You Tube ライブ(限定公開)同時配信によるWEBセミナーには56名の計130名が参加の中で沖縄から二人の講師をお招きし、開催いたしました。
第一部は、講師に合同会社ihome 代表社員 八重 竜宝 氏をお迎えし、『ちょっと変わった不動産投資(沖縄編)』というテーマで、サラリーマン歴3年・金なし・コネなしだった八重さんが、自己資金100万円でどのように不動産投資を始めて物件を増やしていったのかなど、斬新な投資方法についてお話いただきました。
第二部では、『沖縄軍用地投資・・・投資先としての現実を知る!』というテーマで、カセイ有限会社 代表取締役 宮城 裕氏にご登壇いただき、沖縄軍用地投資の現状や特徴・価格相場など正しい知識を持って購入するための最新情報をご提供いただきました。
サポートパートナーの企業紹介では、株式会社サンケーコーポレーションさんにIoTインターフォンシステム「BRO-ROCK」や、初期導入費用ゼロ円のファイナンススキーム「BRO-ZERO」についてご案内をしていただき、サポートパートナーブースにて、参加者様からの質問等にお答えいただきました。
また、特別枠として住宅金融支援機構さんにも賃貸住宅融資引き下げ制度についてご案内していただきました。
【第一部】講師紹介
八重 竜宝 氏(Yae Ryuho)
合同会社ihome 代表社員
ちょっと変わった不動産投資(沖縄編)
塾長が沖縄でセミナーを聴いた際、そのパワフルさに衝撃を受け、「ぜひ北海道大家塾でもお話してほしい!」とオファーし、初登壇していただいた合同会社ihome八重 竜宝さんにご自身が体現してきた斬新な投資方法についてお話いただきました。
2009年26歳のときに沖縄に移住した八重さんは、葬儀屋さんに就職し3年ほど働いていました。給料は良かったけれど月1~2回しか休めない、24時間365日ずっと電話が鳴る、子どもの出産も立ち会えない生活。体を壊したら子どもたちを食べさせられない…。
そんな危機感から、自分が働かなくてもお金が入る仕組みを考えて投資を始めようと思ったそうです。
本を読んだり色々調べ始めましたが、沖縄での不動産投資の本が少ない・・・
沖縄は中古物件が高いため、減価償却が少なく、銀行の融資が通らない・・・
28歳のときに業者回りを始めましたが、相手にされず断られ続けていたときに「新築なら」と融資を通してもらえたことで、1棟目を購入することができました。
融資の審査が通るまでは半年かかったそうです。
2013年 1棟目 RC 完成
2015年 2棟目 RC 完成
2017年 3棟目 公売で購入した国道沿いの土地にホテルを建設
未接道でしたが、近隣の土地所有者と交渉して周りの土地を含めて購入することができた。
2018年 4棟目 競売→任意売却で購入した初めての中古 時効取得。
大正からの未相続の土地。
SNSで所有者さんを探して交渉し、購入。
八重さんが購入してきた物件のちょっと変わった取得方法や交渉術などを、詳しくお話いただきました。
戦略的に考えることは苦手で、10年後のことより目先のことが得意と語る八重さんの投資スタイルは、成熟した町のちょい不細工(訳あり)を見つけてべっぴんさんにする。
「なぜ売れ残っているのか」と思うような物件を、きれいに加工してあげればまだまだ活用できる。簡単なリフォームではなくおもいっきり変える!!
情熱とやる気があり、決めつけたりあきらめたりせずに交渉する気持ちがあれば、今からでも遅くない。「できない」はない。「無理」と言われたことばかりやってきた。
コップの水が溢れると止まらない。気持ちが溢れたときは絶対成功する!
・里道(獣道)を購入し、接道させた
・土地の等価交換
・利回り向上&位置指定道路延長
・特例申請
などの、なかなか聴くことのできない案件のお話も伺うことができました。
あきらめてしまいそうな難しい案件の解決法や、熱意を持って情報収集する方法など多くのことを学ぶことができました。まだ知識不足だから…と一歩踏み出すことに躊躇している方は、バイタリティー溢れる八重さんの言葉に背中を押されたのではないでしょうか。
塾長 原田の感想
沖縄で八重さんのお話を最初に聞いたときの衝撃は、忘れないです。
ゼロから一代で大きな資産を築いてきた創業者の、パワーを感じる方ですね。
年収260万円、自称ド底辺からの不動産投資家の八重さんは、「成熟した町の不細工を見つけて、べっぴんさんにする」を不動産投資で実践し、街の不良資産を優良な資産に変えていっています。
それを街に戻し資産を築いていく八重さんは、その街の復興にも大きく力を発揮していると言えるのではないでしょうか。
当社のビジョンに
「不動産価値の再定義、再発見を行い、優良な不動産オーナーに繋げていく」
がありますが、まさにこれを地で行く方でした!
【第二部】講師紹介
「沖縄軍用地投資」・・・投資先としての現実を知る!
沖縄軍用地の正しい知識を持ってもらいたい
特徴を知って選択肢の一つにしてほしい
カセイ有限会社の宮城 裕さんは北海道大家塾に3回目のご登壇でしたが、今回のセミナー参加者様は軍用地のお話を初めて聴くという方が大半でしたので
軍用地ってなに?
軍用地はなぜ流行っているのか?
買うならどこを買う?
などの基本的な知識から説明していただきました。
軍用地とは米軍基地や自衛隊基地のこと。
国が全ての土地を所有している訳ではなく、一般の方が所有している土地もあり、地主の数・借地料共に右肩上がりを続けているそうです。
- 換金性が高い
- 現金圧縮→相続税対策
- 長期的預金を安定して増やせる
- 遠隔地でも管理の心配がない
というメリットがある一方で
- 基地返還リスク
- 自由に活用できない
- 賃料は大きな変動が少ないため、物価上昇(インフレ)に対して相対的に価格が目減りするリスクがある
というデメリットもあります。
以上の基礎知識を学んだ上で、後半は
- どこを買えばいいのか
- 倍率の相場はどのように決まるのか
- 沖縄県外の人が購入した場合のデメリット
- 県外の人が購入することを拒む場合があるのか
- 軍用地はいつでも買えるのか
- 法人での購入も現金圧縮になるのか
-
沖縄に行かないと売買契約できないのか
などのよくある質問にお答えいただきました。
また、実際に販売されている土地についてのご案内もあり、購入を検討している方もいらっしゃいました。
沖縄軍用地投資の現状や特徴、価格相場などの最新情報を学ぶことができ、投資先の選択肢が広がりました。
塾長 原田の感想
宮城さんは3回目の登壇でしたが、毎回毎回セミナーの内容がグレードアップして良くなっています。
参加の方の殆どが「初めて聞いた!」という事で大変盛り上がりました。
軍用地投資は知っている人は知っていて、知らない人は全然知らない情報です。
政治家や有名人などが、実はひっそりと購入している軍用地。
その歴史は太平洋戦争にまで遡ります。
相続対策なら嘉手納基地。
将来の値上がり期待ならキャンプキンザー。
沖縄の地元民であれば、フルローンに近い融資を受けられ、八重さんも借地料をもらっていると話していましたね。
来シーズンこそは沖縄不動産クラブでのツアーも考えますので、是非ご参加くださいね!!
大切なご家族・パートナーと見るのも良いと思いますよ!
北海道大家塾にご参加したい方は、
「北海道大家塾通信」に登録して下さい。
開催が決まり次第優先的にご案内します。
開催記録
●日 時:2024年11月30(土) 13:30-18:00
●参加人数: 130名(会場参加:74名、WEB参加:56名)
懇親会の様子(会場:イタリアンレストラン ラ・カサブランカ)
今回の北海道大家塾へのご感想をお聞かせください。
たくさんの参加者の声を頂き、ありがとうございます。
☆一部のみ掲載させて頂きました☆
●大変興味のある沖縄の賃貸不動産投資・軍用地投資のお話でとてもよかったです。
旭川市 梅野 牧 様
●第一部は、高校中退で低属性でも、「やる気がありチャレンジしてみようと言う精神があれば成功出来る」というバイタリティ溢れるお話しが面白く、聞き入ってしまいました。
第二部は、沖縄県の軍用地が一般に買えるというのがます驚いたのと、何処を買うのが良いかなどを分かりやすく説明して頂き大変勉強になりました。
札幌市 池上 留意 様
●八重さん
地上げ・時効取得などユニークな取り込みをご紹介いただきましたが、誠実に対応されていること・勉強をされていることなどが印象的でした。
●宮城さん
軍用地投資のメカニズム・メリット・デメリットわかりやすかったです。
札幌市 S・T 様
●沖縄は借地が多いこと、持ち家が少ない、不動産価格が高いということに驚きました。
そんな中で八重さんの不動産取得のお話は興味深かった。
●軍用地は相続税対策に向いている。どの軍用地を買うかは購入目的で選択。相続のしくみが面白い。
わかりやすかった。
倶知安町 N・Y 様
●建物の半分の権利や土地相続が複雑など難しい案件のお話を聞けてよかったです。軍用地も大変興味深かったです。
匿名希望 様
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